【本】添加物の恐怖「食べてはいけない」シリーズ

食べてはいけない添加物 食べてもいい添加物 (だいわ文庫)

食べてはいけない添加物 食べてもいい添加物 (だいわ文庫)

昨今の諸事情により主婦の皆様は野菜等の食材にセンシティブになっておられますが、原産地を気にして野菜を購入しても、子供のお弁当に真っ赤なウインナーを入れていたり、煮物の隠し味に味の素たっぷりかけた食事をしていたりでは、あまり意味がありませんよ。と、この本は教えてくれる。スポットを浴びた情報しか目に入らない「踊らされている」状態を露呈させ、「無知」の怖さを認識させてくれる。

昨今の社会現象、放射性物質への過剰反応。放射性物質は発がん性であるから、避けるのは合理的です。が、農薬たっぷりのアメリカ産果物や、ずっと保存がきく加工食品にも、発がん性物質が含有されている可能性が高いのです。お野菜にかぎらず、「それ明らかに自然の色じゃないよね」「体に悪い物を入れたいんだよなあ」と思ってしまう食べ物は、どれも体が分解できずに蓄積され不調を引き起こす、自然界には存在しない化学物質が入っておるのです。

この本を読んで身の回りの食べ物のパッケージを見直すと、「この菓子パンも!おにぎりも!」「ガムよお前もか!」といろんな食べ物に奴らは入っておったのです。「これじゃ何も食べるもの無いじゃん!」と嘆くのは結構。それでも忙しさにかまけてコンビ二弁当を食べていては、そりゃ早死にしますよ。自分を守るのは、自分しかいないという現代ニッポン。

自分で情報判断が出来て、そういったことに敏感な人は「無農薬、無添加」の価値を重視している。色々な実験結果が出ているが、企業の都合や政治的理由で大きく公開はされていない。この「大きく公開されていない」は、東海村原子力発電所)の件と同様であると深刻に受け止めなければならない。大事故が起こってからでは遅いのだ。

そういった分野の知的レベルが上がれば、「無農薬、無添加」が大きなブランドになることも考えられる。だが小さなころから添加物ばかり食べていて味覚が鈍化し、むしろ添加物にが無いと物足りないという人が多いのが現状ではないだろうか。無いと困るから、リスクがあると分かっていても続けてしまう。電気のある暮らしが当たり前となって、その後ろにあるリスクを軽視するのと同様である。

ちなみに筆者は添加物に敏感な方で、入っていると手足のしびれや、胃腸の不調があるそうです。それが正常な人間の反応であるかと思うと。。。
ぞっとする一冊です。妊娠中の女性には必読だと思う。

そしてこの言葉を思い出したけれども、染みるよなあ。

'You are what you eat'

「粗食のすすめ」も合わせて読んで、食の大切さを認識してほしい。



粗食のすすめ (新潮文庫)

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