【エロティシズム】浅草ロック座、女性の肢体は美しい

「浅草ロック座」
誰もが一度は耳にしたことがあるだろう、老舗ストリップ劇場。
ストリップは芸術たるか?という問いへの答えを自分なりに探すために、行って参りました。


【ストリップレポート】
①大きな流れ

基本的に、各ダンサーの演目の流れは下記
①幕開け:ダンスなどエンターテイメント性のある舞台パフォーマンス
②舞台の先端に立ちストリップティー
③しっとりとポージング
④バック
え、もう脱ぐの、というくいらいすぐに下まで脱いで、しっかり見せてくれることへ驚き。

②前半の幕は「前戯」
個人差があり、人によっては内容(演出)が陳腐、レベルが低すぎる。
というよりも、おそらく目的はAV的な興奮喚起なんだろうと。本番前の形式的かつやる気のない前戯の印象を抱かざるを得ない幕もあった。
やる気無さそうな舞台袖のおっさんの顔を見ると、(多くの男はそんなもの見る余裕もなく舞台の女性にくぎ付けなのだろうけど)萎えるというか、幻想が一気に崩れるはず。

余談だが、トイレ休憩が早いのは。。。配慮なのだろうか。(筆者女性につき理解不能


③後半の幕は「鑑賞」
全員が上半身の美しい裸体を披露し、ジャズに合わせて、日本傘で踊る幕があった。
日本の自然が傘に投影される仕組みで、もちろん女性の裸体にも投影されており、彼女たちはスクリーンになっていた。
おお、本気を出してきたな。下町根性か!
あくまでメインは日本美の表現であり、上質な裸体と傘の上に美を投影するという、技巧がとても新鮮だった。
またジャズの選曲も、現代性が加わり軽妙さがプラスされ、後半の入りが鑑賞目線に。
(休憩を挟み興奮が落ち着き、また「場」の異質性が薄れてきたためでもある)

おや、と気がつくと満席。立ち見まで出ている。
ただ美しいだけではない肢体のストリッパーが舞う。
アクロバティック演技であったり、若くしなやかな肢体の披露、大御所AV女優の着物。

④結論:ストリップは芸術たるか?
演出はやや安っぽいが、存分に楽しめた。特に後半。
ストリップで得られるものは、
・性的興奮(脱ぐ、疑似を舞台でやってくれる、チラリズムのエロさ)
・性的好奇心の充足(女性の中々お目にかかれない部位、色々な角度/体勢からのそれをライトの下で凝視できること)
・美しい肢体(=鑑賞物)としての女体鑑賞(単純に美しい。汗がうっすら浮かび、しなやかな肢体が舞う。それだけで芸術だ)
・母性的な癒し(大御所ストリッパーには母性さえも感じられた。小さい頃からありがとう、的な感じになるのだろう。)

・プラス、エロエンターテインメント性(和の紹介、ダンスパフォーマンス、アクロバティック、ストーリーが裸体で繰り広げられる)
全体的に、衣装や演出に和テイストが盛り込まれているため、外国人観光客にはうってつけじゃないだろうか。
実際に若めの外国人グループがいた。ビール片手に鑑賞している中年外国人もいたが。
ただし選曲が乱雑。乱雑、乱雑、構成もくそもない。

ストリップとして人間の「生」と「性」の美しさを鑑賞するという点において、芸術たると結論づけたい。

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こんだけ女性の秘部を見たけれど、一番印象に残っているのは、汗ばむ女性から醸し出される蒸気に乗ってやってくる、女物の香水の香り。それが鮮明です。
そういえば「五感ブランディング」の本(MKTG)に、五感で一番記憶に残るのは、嗅覚、という記述があったような無かったような。
後日探して言及しようか。

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