【アート】ワシントンナショナルギャラリー展、ゴッホの薔薇を愛でる

新国立美術館
ワシントンナショナルギャラリー展

表紙の作品は、
エドゥアール・マネ 「鉄道」 1873年 油彩・カンヴァス


展示内容は、印象派以前〜ポスト印象派までの著名作家の絵画。
縁あって2回の訪問。名作ばかりで何度見ても良い。
作品で特に印象深かったのは以下の二作品


クロード・モネ 「日傘の女性、モネ夫人と息子」 1875年 油彩・カンヴァス

30分程度で書き上げた作品、というよりも本作品前のメモ程度だったかもしれない。類似作品は他にもある。
色が塗りきれていない部分もあれど、短時間でこれほどの光と影、親子の絶妙なバランスを描けることに驚く。

モネさん、まぶしいです!


フィンセント・ファン・ゴッホ 「薔薇」 1890年 油彩・カンヴァス

ゴッホが死ぬ間際の作品。実は赤い薔薇。
緑の背景に、鮮烈な赤の色がどのように映えるのだろうか。ゴッホの赤は、自身の血のごとく鮮明に描いたに違いない。
拳銃自殺間際の、精神的に病みつつあったからこそのコントラストなのかとも思う。
自然の緑に自身の危うさを表現する赤だったのかもしれない。

花を数多く描いたゴッホが、この作品に混めた意図、コントラストの意味は何なのだろう。