【本】「ものぐさ精神分析」「性的唯言論」を読んで男女の一戦を考え
ものぐさ精神分析
- 作者: 岸田秀
- 出版社/メーカー: 中央公論社
- 発売日: 1996/01/18
- メディア: 文庫
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- 作者: 岸田秀
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 1999/07/19
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共に岸田秀の著書。
昔から好きな本で時たま読み返す。
男女の一線とは?
セックスを境に、男の態度は、ハンティング欲求が満たされ、興味の半分は失われる
女の態度は、自分の心(=股)を開いて、自分をされけ出す=受け入れる体制になる。
そのギャップがあるから、セックスは一線なのだろうか。
一線を超えた関係とは、新しい巣の出現である。
男の心理は、ハンティングをしなくとも快楽を得られる安定性、縄張り意識の拡大、新たに狩猟に出ようと意識変化し、
女の心理は、相手を向かい入れるポジションを新たに作り出し、自信の内部に巣を作り出すかのように、母性的確保欲求が助長される
セックスを境に作りださ得るいわゆる新しい肉体関係は、性別の動物的本質に依るものだろう。
ただ、ハンティングの目的が体でない場合。(多くは体がほとんどを締めると思うのだが)
その場合は、対象すべての支配欲望がある。
また巣を作り受け身でいつづける女と本質をねじ曲げようとする女性も出現するのではないか?
(少なくとも精神的には私はその立場にいたいと願っている)
性の本質と、精神的な超越性への欲求の間でもがくのが現代の女性の苦悩ではないだろうか
本能の絶対性と、枠組みへの抵抗との間にある矛盾。
どちらが幸せかは、それぞれの女性に聞くしかない