【アート】フレデリック・バック展 

フレデリック・バック展 

フレデリック・パック
1982年に「クラック!」、1988年に「木を植えた男」で、アカデミー賞短編映画アニメーション賞を受賞。現在もモントリオールに住み、創作活動を行う傍ら、自然保護団体の活動などにも参加

木を植えた男 1982

クラック 1988


小さい頃に観た映像が、大人になって観るとまた違った映像に写る。
純粋な視点でとらえられた映像、流れるアニメーションは、時を経ても心に染み込む

企画としても面白い。
まず入ってすぐに魅せられる映像。30分の立ち見もあっという間である。
4パートくらいに別れ、音声、映像が観られる。
以前前職のイベントでこのような構造でデモンストレーションを実施したことがあったが、
音声の重複と観客の視点のぶれを防ぐ、絶妙な距離感があった。
作品に集中することは映画館でないと無理であるが、鑑賞という視点ではこの形式でも成立。

映像作品と絵画作品を上手くおりまぜ、
テーマ性毎、作品暦毎、フレデリック自身という区分で取り上げる展示方法は秀逸。ただ作品数が多すぎて、もう少し絞っても良かったのかもしれない。足が痛かった

この形式の展示会がもっと増えても面白いかもしれない