【映画】「ナイト・トーキョー・デイ」

「ナイト・トーキョー・デイ」
監督:イザベル・コイシェ

スペインの女流監督の映画。
一言で言うと、異文化日本に憧れを抱いた監督の理想の日本を背景に、ただ孤独風の男女がファックする映画。


外国人から見る異国、ニッポンでの孤独、異国同士の情愛を描く。
現代の日本だけど、昭和の香り。昔の情緒溢れる日本、魅惑の文化日本に憧れたのだろうか。
設定が「孤独な殺し屋」「ラーメン/苺大福ばかり食う」「築地でマグロを解体」「スペイン人と恋」「女体に寿司」「下北の電車型ラブホでファック」。
そういうちょっと浮いた設定は、キルビルの方がまだドストレートで清々しい。
語り部がそのおかしい設定の中でシリアスで浮きまくるけど、多分古典的な日本映画にはよくあるパターンと思ったのだろうか。
一つ「音」をキーに描いているが、それくらいしか面白みがない。ラーメンすする音。英語。

異国の東京で、孤独な男女の淡い絶妙な距離感を描いたソフィア・コッポラはやっぱり感性が繊細なのだと改めて思う。


キルビル vol.1」 2003年
監督:クエンティン・タランティーノ


「ロストトラトランスレーション」 2003年
監督:ソフィアコッポラ